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20011027


霧・強風注意報発令(2002/6/22)


―雲の上の楽園に続く道。
  全長14.4Km、1000mを超える高低差。乗鞍スカイラインは日本で最も高いところを走る山岳道路である。その乗鞍スカイライン、来年よりマイカーでの通行が規制されるという。有料道路のため敬遠していたが、今年が「ラストラン」になるのである。これは行くしかない。2002年6月22日土曜日、僕は乗鞍スカイラインを目指すことにした。

 目覚めた。時計を見る 午前5時を少し過ぎたところだった。久しぶりのビートでのロングドライヴ。昨日はなかなか寝付けなかった。睡眠時間はやや少なめ。天気はどうだ?雨の音は聞こえない。外を見ると、快晴とはいかないが、まずまずの天気。この時期にオープンでドライヴする場合、うす曇が最適。日差しが強いと日射病、熱射病、脱水症状などになりかねない。
 旅の支度を整えて、ビートの幌を開けて、エンジンを始動させる。エンジン音と排気音が朝の静寂を切り裂く。何か悪いことをしたような気になった。ひんやりとした空気を肌で感じながら、僕はゆっくりとビートを走らせた。
 今日の目的は乗鞍スカイラインを走ること。それだけ。他には何も決めていない。前日インタネットで乗鞍を調査してみると、長野県側のエコーラインが雪のため、まだ開通していないらしい。この時期になって雪が解けていないというのもすごい。東海北陸自動車道乗鞍スカイラインには岐阜県側から入ることになる。カーナビで乗鞍スカイラインまでのルートを検索すると、国道41号線を北上するルートだった。うーん、東海北陸自動車道に乗ったほうが早いんじゃないの?カーナビ君。
 まず、東名豊田インターへいつもの道で向かう、朝早いため車が少なく、いつもより10分程度早く到着した。そして東名で一宮まで行き、カーナビ君の指示を無視して、東海北陸自動車道へ。会社の保養所が荘川にあるため、この道は良く使う。今日は荘川インターを通り過ぎ、終点の飛騨清美まで。基本的には1車線の自動車専用道路である。そのため遅いクルマがいると流れが悪くなる。途中インターチェンジがある場所で2車線になる。遅い車の後でいらいらしていたドライバーが2車線になったとたん一気に加速していく。わずかな2車線の区間でどれだけ前に出ることができるか。僕は別に急ぐ必要もないため、マイペースで走っているのだが、追い越し車線で前の車を煽るがごとく走っている車を見ると、何をそんなに急いでいるのだろうと思う。スピードを出したいのはわかるが、制限速度で走っている車を煽るような走りはどうかと思う。


 さて、飛騨清美インターを降りて給油し、158号線を通り高山に向かう。高山市に入ったのは8時ちょっとすぎ。市内の古い町並み付近はすでに観光客でにぎわっている。飛騨牛の串焼きを食べたい衝動にかられるがじっと我慢して高山市を通り過ぎた。さらに158号線を進み、9時ちょっとすぎにようやく乗鞍スカイラインの入り口にさしかかった。天候は曇り。風は6月にしては冷たい。入り口の近くの駐車場に車を止めて、友人にメールなどを打ちながらしばらく休憩していると、電光掲示板とでもいうのだろうか、山頂の情報が表示されている看板が目に入った。
「乗鞍山頂、曇り。濃霧・強風注意」
 にゃにい!濃霧!山頂からのすばらしい景色は見られないのか。しばし考えたがここまできてスカイラインを走らないわけにはいかない。とにかく走るのみ。ギアを一速に入れてアクセルを思いっきり踏み込んだ。
 くねくねした山道をひたすら登る。かなりきつい上り坂である。サードではほとんど登らない。セカンドギアを使いながらコーナーをクリアしていく。コーナーをクリアするたびに霧が濃くなっていき、料金付近では5m先を見るのも困難な状況になった。料金所のある夫婦松駐車場観光客も少なくひっそりとしている。この霧ではしかたないであろう。どうしようかとまた迷ったが、結局、料金所で往復料金を支払い畳平へ向かった。
 霧で前が見えない。セカンドギアで苦しい。おまけに雨が降ってきて気温もかなり下がってきた。オープンドライブだが爽快感はあまりない。半袖・半ズボンの服装では寒いくらいだ。持ってきた長袖のパーカを羽織るがそれでも寒い。
 20分ほど登ると、畳平の駐車場についた。相変わらず霧は凄い。
 本来だったら見えるはずの穂高、焼岳など周囲の山々のすばらしい景色。そんなものは全然見えない。
 本来だったら見えるはずの梅雨の名残雪を伴った権現池。そんなものは全然見えない。
 本来だったら見えるはずの珍しい高山植物。そんなものは全然見えない。
 本来だったら見えるはずの。。。うーん、とにかく寒い。畳平からは頂上へ登山できるのだが、この霧の中、頂上を目指す人も何人かいてちょっと驚いた。
 しばらく霧が晴れないかと、駐車場で粘ったがそんな気配は微塵もない。仕方ないので下山することにした。きた道を戻る。今度はかなり急な下り。あっという間にスピードがでる。コーナーはきつい。路面は濡れていてミューが低い。ブレーキングで何度か前輪をロックさせてしまった。そろそろタイヤの交換を考えなければいけない。

 さて、これからどうしよう。とりあえず目的の乗鞍スカイラインを走ることは達成した。温泉に入ってゆっくり考えようと思い、近くの温泉を探すことにした。
 まず平湯温泉が有名である。平湯温泉で共同浴場を探すが適当なところが見つからず通り過ぎてしまった。いいところないかなあと思っているうちに新穂高温泉にたどりついた。ここは川岸の大きな露天風呂、新穂高の湯が有名だ。ついてみると、あらら橋の上から丸見え。でも無料だから入ってみよういうと思うが、突然大粒の雨が。。さらにタオルも持ってきていないことに気づく。うーん、今回はあきらめよう。近くの農協でタオル(58円)を購入して、さらに温泉を探す。結局、新平湯温泉にある「ヘルシーランド奥飛騨」へ。料金は750円でやや高いが、いろんなお風呂があり楽しめた。露天風呂で今回の旅の今後について考えた結果、明日は能登半島を一周しよう!という結論に達した。今夜は富山あたりのビジネスホテルでゆっくりと疲れを取ろう。
 新平湯温泉から富山までは60km程度。時刻は正午少し前。ゆっくりと寄り道しながら行こうと思い土産物屋で時間をつぶす。ふと、昼食をまだとっていないことに気づいた。土産物屋で気になった「味噌パン」を買ってみる。これが昼食。しかしながら自分の好みに合わなかった。全部食べられず。なんといったらよいのだろう。パン粉に味噌を混ぜて焼き上げたのか、味噌味がする。
 国道41号線を富山に向かって走り出す。途中神岡町を通る。神岡町―。神岡といえばニュートリノの実験設備で有名なスパーカミオカンデがある。東京大学の宇宙素粒子研究施設である。行ってみようかと思ったが、途中のドライブインでカミオカンデの実験施設のレプリカが展示してあった。それで満足してしまった。カミオカンデはまた次にしよう。


  神岡を後にして、富山市に入った。携帯電話で今日の宿を予約する。富山駅前のホテルα1。宿が決まり、一安心。時刻はまだ午後2時。まだ時間がある。トイレ休憩を兼ねて、目に入ったパチンコ屋へ。2000円で確変を引く。2連荘。しかしすべてのまれた。うーんついていない。いつのまにか午後5時を過ぎている。富山のホテルに向かった。
 富山市では、路面電車が走っていた。これまで旅で訪れた街では高知市で路面電車が走っていた。僕の故郷の清水でもかつて路面電車が走っていた。そのころの電車と比べるとやや近代的ではある。しかし路面電車が走っていると、慣れない運転者は交通ルールが複雑になるような気がして、市内の運転は気が抜けない。またホテルα1がなかなか見つからず、富山市街をぐるぐると走り回ってしまった。
 ようやくホテルを見つけチェックインを済ませ、ユニットバスで旅の疲れを落とす。夕食はホテル近くの海鮮居酒屋で済ませた。生ビール2杯と枝豆。てんぷら盛り合わせ。あと焼酎を少々。ホテルにもどりさらに酎ハイをのみ、12時ぐらいに就寝。


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