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20011027
丘の果てに何を見たのか(2001/10/27)

 SAKYU2.JPG - 4,217BYTES
金色の砂の上を、かすめるように太陽がゆっくりと動いている感じがした。
目を細めて太陽とそのまわりの景色だけを視野にいれると、異国の砂漠にいるような錯覚に陥る。
砂の向こう側に見えるであろう青い海からの風が、汗をかいた体に心地よい。
 ゆっくりと砂の丘を登る。進む度に足が砂の中にうずまり、思うように歩けない。やっとの思いで、
丘を登りきると、青い海が見えた。丘の上には多数の人の姿。観光客だ。
 そう、ここは異国の砂漠ではなく、鳥取砂丘だ!
 
なぜ砂丘なのか?そう問われても、答えに窮する。旅に出たいという誘惑。山陰地方はまだ行ったことがない。なにがある?鳥取。ん、
鳥取砂丘か?
 
そんな思いが頭の中を駆け巡り、鳥取砂丘を目指し、旅の計画がなされた。今回も友人Sが一緒だ。
 実は最近仕事が忙しくてやや精神的に辛い。肉体的にも辛い。今回の計画は僕の仕事の都合で2泊の予定が1
泊2日になり、かなり無理な行程になった。友人Sには申し訳ない。


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- 豊田インタ付近のスタンドで給油 -
秋晴れ!
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- 岐阜県のSAにて -
秋晴れの中オープンで高速を走る

10月27日土曜日。朝6時刈谷を出発の予定だったが、日ごろの仕事の疲れと、昨日調子に乗って飲みすぎた酒が目覚めを妨げた。
 はっと気づくともう6時過ぎ。昨日清水から僕の刈谷のアパートに駆けつけた友人Sもまだ爆睡中。意を決して起き上がり、旅の準備をはじめた。7時ごろ、刈谷のアパートを出発した。まず近所の松屋で朝食をとった。僕は朝からカレ・ギュウ。友人Sが何を食べたか覚えていない。鳥取砂丘までおよそ420Km。予想到着時刻は午後3時ごろ。11月の朝風は冷たいが、空は晴れ渡り、絶好のオープンカー日和。ビートの幌をあけて、さあ、出発だ。
 前日、地図を見ながら検証したルートは、国道23号から名古屋高速に入り、名神、中国と高速を乗り継ぎ、岡山の湯山インタで高速を降り、国道53号で鳥取に至るというものだった。しかし、23号に乗ったところでいきなり渋滞。今考えてみると23号の渋滞はわかりきっていた。そのまま23号に乗っていてもたいしたロスにはならなかったかもしれないが、23号をあきらめ、豊田から東名高速に乗るルートに変更した。
 豊田インタに入る前に給油。これから高速道路でおよそ300Kmを走ることになる。ビートの狭い座席に男が2人、それもオープンドライブ。やや恥ずかしい。でもあまり気にしないことにする。
 豊田インタから東名高速に入り、名古屋を目指す。道は空いている。。。はずだったが、名古屋につくころ、名神高速、小牧−一宮あたりで渋滞8Kmの表示が見えた。今日は行楽シーズンの快晴の土曜日。混んでいるのはしかたがないのか。
 「どうする?名神、渋滞だって」
 「うーん、8Km程度だったら大丈夫じゃない?」
ということでそのまま名神高速に入った。小牧につくころ、やはりのろのろ運転になった。一宮までの30分くらい渋滞の中をゆっくりと進んだ。


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- 養老SA -
おまわりさんがいる!

 渋滞を抜け、岐阜の養老SAで休憩。車を止めると、おまわりさんがなにやらやっている。どうやら当て逃げらしい。黒のビートルのバンパに痛々しい傷が見えた。
 琵琶湖の南を通りぬけ、京都の南を通り抜け、万博記念公園の太陽の塔を右手に見て、ようやく中国自動車道に入った。時刻は12時40分を過ぎたところだ。
 ゴールデンウィークに四国に行ったときも思ったのだが、中国自動車道は非常に空いている。こんなに空いていて採算がとれるのかと思えるほど空いている。ついついアクセルを踏みすぎてしまう。エンジン音と、風切音、そしてロードノイズ。単調な高速道路でのオープン走行ではどうしても騒音が気になってしまう。そんな騒音の中で友人Sはいつのまにかうとうとしていた。
 豊田から300Kmほど走ったころガソリンの残量が残り少なくなった。まずいなあと思っているうちにスタンドのあるSAを通り過ぎてしまった。カーナビのルート検索では、津山インタで高速道路を降りるのだが、燃料計の針はすでにエンプティの下を指している。津山インタまでガソリンが持つか微妙なところである。僕のビートは長距離ドライブでは20Km/L程度走るはずである。タンクは24L。すいている中国自動車道でややアクセルを踏みすぎたのか、燃費が悪い。
 ナビで検討した結果、津山の手前、佐用インタで降りて、国道373号、53号を経由し、鳥取に向かうことにした。実際、このルートの方が早く、高速料金も節約できる。結果的に良かったかもしれない。


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- 砂丘に向かう道 -
鳥取「大」砂丘の看板
 
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- 鳥取砂丘のらくだ -
隠し撮り
 

 佐用インタで高速を降り、スタンドで給油。373号は道も広く、空いていてとても走りやすかった。秋風を浴びながら、快晴の空を堪能した。気持ちのよいドライブとなった。その後、53号を経て鳥取市に入る。時間は午後2時30分。鳥取市内でやや迷ったが、およそ予定通り鳥取砂丘に到着した。
 砂丘と道路を挟んだ土産物屋の駐車場に車を止めた。無料だ。上にはスキー場のリフトのようなものが見えた。道路を横断し、道路わきの木々を抜けると「鳥取大砂丘入口」の看板があった。「大」砂丘である砂の粒子は細かい。秋の日差しの中で砂は黄金に輝いているように感じた。
 しばらく歩くと砂の色と同じ毛色をしたらくだが何頭か見えた。有名な鳥取砂丘のらくだだ。砂漠にらくだ。だから砂丘にらくだ。発想が安直のような気がする。しかしながら近くで見ると結構貫禄があった。ちなみにらくだに乗るのは2000円ほどのお金が必要。らくだと一緒に写真撮影で150円!だったと思う。
 なだらかな勾配をくだり、海の方に向けて歩き出す。靴をはいているため、砂の感触はわからないが、さらさらと乾いた砂は、はだしで歩いたら気持ちよさそうだ。砂丘の一番低くなっているところには水溜りができていて、その前方には馬の背と呼ばれる巨大な砂丘列が見える。そこから砂丘列に登る勾配は急だ。向かって右側の方はなだらかで、比較的簡単に砂丘列の頂上にいくことができる。
 「せっかく来たんだからあの急な坂登って頂上に行こう」と友人S。
 「ええっ、あそこ結構急だぜ」
 結局、下まで降り、急な勾配を登りだした。下から見上げると想像した以上に勾配はきつい。何度も休憩を取りながら何とか登りきった。汗が噴出し、しばらく呼吸が乱れていた。
 砂丘列の頂上から青い海が見えた。時間がゆっくりと流れている気がした。

 僕の在所には海がある。よく母親や近所のおばさんに海に連れて行ってもらったものだ。
 ずっと昔、と言っても20数年前になるだろうか。
 その日、近所の友達の友達と遊んでいると、その友達の母親が、海に遊びに連れて行ってくれると言う。
 「じゃあ、みっちゃん、家に行ってお母さんに海へ行くって言っておいで」
 「うん、わかった」
 まだ、幼稚園に上がる前だったように記憶している。僕は今でもそうだが、ひとつのことを考えるとそれで頭がいっぱいになって、他のことに無頓着になる。脳の処理能力が少ないのか?
 友達の家から僕の実家まで走って1分くらい。その間に道路をひとつ横断しなければならない。
 右見て、左見て、もう一度右見て。。。なんてことは頭の中からぶっとんでいた。
 いきなり飛び出した。運悪く近所の米屋の車が通りかかった。米屋の車はフルブレーキングしたが、幼い子供を避けることはできなかった。
 砂丘から海を見ながらそんなことを思い出していた。なぜ急にそんなことを思い出すのか。人間の脳とは不可解なものだ。さいわい幼い僕は奇跡的に一命をとりとめた。ちなみに僕は、小学校3年の時にも、同じ場所で、自転車で車に激突している。

  駐車場から見えたリフトに乗ってみた。5分ほどで小高い丘の上についた。らくだの模型がある以外とくに見るべきものはなかった。観光客もほとんどいない。土産物屋があり、しばらくうろうろした後、わき道から駐車場に降りた。時間は午後4時ごろ、これからどうしよう?
 「どうする?」
 「なんか疲れたから、もう旅館行こうか?」

 鳥取砂丘を後にして、本日の宿泊先である、「山田屋」旅館に向かうことにした。「山田屋」はインタネットで予約した。僕が旅に出るときは、大体ビジネスホテルだが、今回は、夕食つきの旅館にした。たまには旅館でゆっくり飲みたいという友人Sの希望もある。
 空はどんよりと曇ってきた。一雨きそうである。「山田屋」は鳥取港の賀露海岸にある。創業200年。かにの解禁にはまだはやいが、炭火焼き料理がうまそうである。
 午後5時ちかくになって「山田屋」に到着した。想像していた旅館とはちょっと違った。もっと大きな旅館を想像していたが、予想より小さかった。最初、見過ごして山田屋の前を通り過ぎてしまった。インタネットで予約するときにみた他の豪華温泉旅館の写真と混同していたようだ。とにかく旅館に到着し、部屋に入り、一休みし、風呂に入った、風呂は檜の展望風呂。温泉でないのがちょっと残念だが、他に客もいなくて十分くつろげた。6時半ごろから、部屋で食事を始めた。かにを中心とした炭焼き料理とビール。やや物足りなくてさしみの盛り合わせを追加で注文した。8時ごろには友人Sも僕も大満足して、眠気が襲ってきた。
 なんと午後9時ごろ、就寝!やはり疲れていたのだろう。
  

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- 砂丘から見る海 -
薄い青がきれい
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- らくだ -
ただし作り物
 
YAMADAYA.JPG
- 山田屋旅館 -
わからすに通り過ぎてしまった
 


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