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20010430
ぜか、三重から出発(2001/4/30)

 細かい雨が音もなく降っていた。その微かなつぶやきは僕の心を多少暗くさせた。やはり初日はからっと晴れてほしかった。しかし、どんなに旅の準備を完璧にしようと、天候はどうしようもない。人生とはそういうものだ。
  場所は三重県津市。何故か津にいる。昨日、酒でも飲もうと駅周辺を探索したが、あまりの街の寂しさに驚いた。津は三重県の県庁所在地ではなかったのか。朝食後、ホテルから駅方面に歩いてみる。やはり閑散として、活気がない。うっすらと曇った灰色の空と、降り止まない霧雨。街はいつもより寂しく見えたのか。
  天候も心も晴れないが、とにかく出発である。津まで同行した友人Sとはあっさりここで別れた。
  「じゃ、よい旅を。アディオス!」
  「ありがとう、友よ。生きていたらまた会おう」
  (会話に多少の脚色あり)
  セルモータが回り、ビートのエンジンに火が入った。2,3回アクセルをふかし、渇いた排気音を確認する。雨のため幌を開けることはできないが、とにかく旅は始まったのである。


- 津・グリーンホテルの駐車場 -
雨がふっている



 - 道の駅 関宿 -
まだ雨が。。。

 今日は岡山のビジネスホテルに宿泊することになっている。僕がひとりで旅に出る場合は、たいてい行き当たりばったりである。事前に宿泊の予約などしたことはない。しかし、今回の旅では、しっかりと行程と決め、宿泊施設を予約した。これには宿泊の心配をすることなく、ゆっくりと四国を走りたいといった思いがある。走りながら、「今日はどこで寝よう」となどと考えていると、見ている景色に不安が混ざり、その美しさが多少なりともスポイルされるのである。
 三重の津から国道302号で亀山を経て、その後国道1号で栗東を目指す。本当は国道163号で奈良まで行きたかったのだが、カーナビが道を間違えた。いやカーナビは間違えていない。僕が間違えたのである。途中、関あたりで、「道の駅」で休憩。最近この「道の駅」という名前で各地にドライブインというか休憩所が次々とできている。僕がよく車で走り回っていた大学時代(十数年まえ)には「道の駅」なんてなかったと思う。まあ、ドライブの休憩がしやすくなって良いんだけどね。


- 中国自動車道 -
空いている!

 
- 権現湖SAより -
権現湖?

 さて、栗東から名神高速道路に乗り、いっきに岡山を目指す。琵琶湖の南を通り、京都を抜けて、吹田から中国自動車道へ。中国道は神戸の北を走る。兵庫県を過ぎると、道路を走る車の量がかなり少なくなる。ゴールデンウイークだが、渋滞はない。ビートは快調にとばす(といっても制限速度以内の安全運転)。途中、兵庫県加古川あたりの権現湖SAにてカツカレー(750円)を食う。旅に出て最初の食事である。サービスエリアに「ヱスビーカレーの大様」が入っていて、結構うまかった。オススメです(誰に?)。
 権現湖SAにさしかかる頃には、雨はほぼやんでいた。快晴とまではいかないが、とりあえず雨は降りそうもない。そこでビートの幌を開けて岡山までオープンクルージングである。
 いやあ雨が止んでよかった。はっきり言ってビートで旅をする場合、雨と、雨でないのとでは、雲泥の差がある。雨が降っていると最悪である。ビートはオープンカーで、その屋根はソフトトップと呼ばれる幌(ビニル製)がついているのだが、これはあまり気密性が高くない。よって雨漏りする。以前は走っていればそれほどの雨漏りはなかったが、10年目となった今は、走っていようが止まっていようが、雨水が車内に侵入してくる。最近の快適な車になれている人にはわからないかもしれないが、ソフトトップのオープンカーとはそういうだと僕は思っている。(ユーノスロードスターもそうだし、MG-Fもそうだという話はオーナから聞きました)


 - JR岡山駅 ホーム -
旅情をかきたてる?

 

- JR倉敷駅前 -
また雨が降り出す
 岡山へは、午後4時ごろ到着した。駅前のビジネスホテルに宿泊の予定であるが、場所がわからなくて、駅周辺をうろうろした。駅周辺は一方通行が多く、人通りも多い。僕のカーナビは全国地図なので、駅前のごちゃごちゃした道にある建物までは載っていない。かなり迷ったがようやくホテルについた。
 さて、これからどうしよう。岡山の町をぶらぶらしようかな、と思っていたところに、大学時代の友人Kからメールがはいった。
 「岡山では倉敷にあるうどんや『ふるいち』でしょ。ぜひ行って」
 友人Kは高校生のころ、倉敷で暮らしていたらしい。岡山の後楽園のボートに乗って彼女にふられたと言う。倉敷は岡山から西へ30分くらい行ったところ。また車に乗るのかあ。うーん。。。そうだ電車で行ってみよう。
 思いついてホテルを出て、岡山駅へ向かう。倉敷までのキップを買い、ホームに立つ。知らない駅のホームというのはなんとなく旅情をかきたてる。
 僕の知らない土地があって
 僕の知らない人がいて
 僕の知らない生活を営んでいる。
 そんな情景を見るのが旅なのか。
などど旅人の気持ちになってみた。
 列車は15分ほどで倉敷に着いた。いつのまにか細かい雨が振り出していた、

 倉敷駅の前に立つと、いきなり「ぶ」という看板がみえた。これが友人Kのいう、「ぶっかけうどん ふるいち」であった。
 駅の美観地区側はアーケードが整備されていた。ふるいちはそのアーケード街がはじまったあたりにあった。さっそく「ぶっかけうどん」を食う。うまい。決して上品とはいえないと思うが、そういった味の方が僕は好きだ。そもそも上品な味というものが存在するのか。味なんて数値で表現することはできない。食った人の感覚である。僕がうまいと思えばそれで良い。
 迷路のようなアーケードを抜けるとそこには古い町並みがあった。倉敷の美観地区の古い町並みが観光名所となっているらしいということを初めて知った。
 なるほど、観光客がちらほらと見えるし、古い町並みも風情がある。しばらくうろうろと歩き回った。駅の美観地区側は迷路のようなアーケード街。そこをぬけて見える風情のある町並み。反対側には遊園地。閑散としていないで、歩いている人を苦にならない程度に見かけるし、街にも活気がある。良いじゃないか。僕は倉敷が好きになった。いつかまた来よう。
 夕暮れの倉敷駅を後にして、列車で岡山に戻った。さきほどぶっかけうどんを食ったため、腹は空いていない。岡山駅周辺をしばらくぶらぶらし、コンビニでビールとつまみを買い、午後8時ころホテルに戻った。
  


- 倉敷のアーケード街 -
迷路のようだ

- 古い町並み -
風情がある


- 駅から見える遊園地 -
なんという遊園地だったか。。。


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