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20030402
ずは柏崎まで(2003.4.2)

−出発−


 乳頭温泉は田沢湖高原の奥深く、乳頭山麓に点在する温泉郷である。6つの温泉宿はいかにも鄙びた山の湯宿の雰囲気がある。ぼくは乳頭温泉の乳白色の湯に浸かりながら、山間の雪景色を見ることを想像していた。頭の中のイメージはどんどん膨らみ、もうどうしようもない。4月2日、ぼくは秋田県を目指すことにした。今回のテーマは乳頭温泉。そして大学時代の友人Kの故郷である男鹿半島。うららかな春の日差しがあることを願ってぼくは眠りについた。
 目覚めたのは午前0時をちょっとすぎたところだった。眠りについたのは午後9時くらいだったので3時間ちょっとしか眠っていない。しかし一度目覚めた脳は旅に向かってその活動を開始し、眠ろうと思っても、どうしても寝付けない。男鹿半島の澄み渡った海と乳頭温泉の露天風呂が頭に浮ぶ。
 ぼくは思い切ってふとんから飛び起き、旅の支度を始めた。睡眠不足だが、旅への誘惑には勝てない。アパートの窓から外を見ると、冷たい春の雨が降っていた。今回も天気には恵まれないのだろうか。雨に濡れた近所の公園の桜は、どす黒い血の色に見えた。天気が悪くて多少気分が沈んだが、ぼくはとにかく出発した。
 近所のセルフスタンドで給油し、ぼくはまず豊田市に向かった。秋田までは片道1000Kmある。さすがに一気に走るのはきつい。ぼくはまず新潟の柏崎で一泊しようと考えていた。北朝鮮による日本人拉致事件で話題となった町だが、ぼくは何故か日本海に面したこの町が好きで、これまで何度か訪れている。



 - 伊勢神ドライブイン -
霊が現れるという噂が。。。

−伊勢神ドライブイン−


 豊田から国道153号に入る。この道は中高速コーナーが連続する峠道だ。いつも空いていて快調に飛ばすことができるので、ぼくは好きだ。今回の旅も時間的な制約がないため、なるべく高速道路は使わないことにした。153号で飯田市まで走り、その後国道18号で松本を目指す。深夜のため道は空いていて、ビートはかわいた排気音を奏でながら快調に飛ばした。
 途中、稲武付近の伊勢神ドライブインで休憩。伊勢神トンネルは幽霊が出ると言うことで有名らしい。そのトンネルの前にドライブインはある。ぼくはだれもいない真っ暗なトイレでようを足した。電灯のスイッチはどこにあるのかわからなかった。闇夜の静寂の中でぼくの小便の音だけが聞こえた。ぼくは霊の存在をまったく信じていないが、なんとなく背筋が寒くなった。
 不気味な伊勢神トンネルを通る。霊の存在を否定する者には霊は見えないが、確かに不気味な感じはする。在ると思えば在るのだ。無いと思えば無い。ぼくは真っ暗な伊勢神トンネルを通り過ぎ、引き続き153号を飛ばした。



- 漫画喫茶 -
インターネットもできる

−自由空間−


 飯田市を通り過ぎ、駒ヶ根、伊那、辰野を通り、そして塩尻から国道19号に入る。松本についたのはそろそろ夜が明ける午前5時ごろだった。さすがに睡眠時間3時間がこたえて、眠くなってきた。松本市に入ったあたりの国道沿いに24時間営業の漫画喫茶があった。その漫画喫茶は「自由空間」といい、ひとり分のスペースが壁で仕切られている。この店はチェーン店らしく、刈谷にもあり、ぼくは時々利用していた。
 ぼくは漫画を読むでもなく、インターネットをするでもなく、2時間くらい仮眠した。
 午前7時ごろ、再びビートに乗り込み、日本海を目指す。国道19号は長野市を過ぎると18号に変わる。アップルラインと呼ばれるだけあって、道路の周りにはりんご園が広がっている。
 ぼくの高校時代の友人が信州大学に通っていた。大学時代、よく長野に遊びにいったものだ。長野オリンピックがあったのは何年前だろうか。つい最近の気もするが、ずっと前だったような気もする。社会人になってから時の流れが加速度がついたように早くなった。何も有意義なことはしていないのに時だけが過ぎていく。何のイベントもなしに時だけが過ぎていく。ぼくは時の流れに身をまかせ、ただなんとなく歳を重ねていくのである。



 - 渋温泉 -
入れそうな湯が見つからず

−地獄谷温泉−


 長野市を過ぎたころ、温泉に入りたくなった。コンビニで旅行雑誌を立ち読みし、ニホンザルと混浴できる地獄谷温泉が近くにあることがわかった。志賀高原に向かう道路、国道292号に入って地獄谷温泉を目指す。292号はオリンピック道路と呼ばれているらしい。まず渋温泉に辿り着いた。そこから地獄谷温泉に向かい山道を走っていくのだが、なんと冬季は通行止め。しかたなく渋温泉で湯に浸かろうかと思い、立ち寄り湯を探すが、よさそうな温泉が見つからず、結局、そのまま18号に戻り、妙高高原を走り、日本海を目指した。


−柏崎の夜−


 妙高では雪景色を見ることができた。道路には雪は残っていなかったが、周りの田畑や山々は雪に覆われていた。志賀高原ではまだスキーができるだろう。
 雪景色を見ながら国道18号を走り、午後5時ごろ、上越市についた。上越からは日本海沿いに国道8号を走る。本日の目的地の柏崎に着いたのは、午後6時頃だった。
 柏崎ではビジネスホテルに泊まることにした。柏崎駅前には3つのビジネスホテルがある。ぼくは駅に一番近い柏崎グリーンホテルに宿を取った。このホテルではユニットバスから柏崎の景色を見ることができる。
 チェックインして一休みした後、ホテルから出て、駅前通りを歩いてみる。雨は上がっているが、人通りは少ない。ぼくは何故かこの町の雰囲気が好きだ。何故だろう。もう3、4度訪れているが、いつもこの町に来るとほっとするような気がする。
 ぼくは駅前通にある「かさや」という料理屋に入った。この店に入るのも3、4度目だろうか。面長の顔の美人の女将さんがいる。ぼくはこの店でてんぷらの盛り合わせを頼み、生ビールを飲んだ。実はぼくは柏崎の「かさや」でビールを飲むことを密かな楽しみにしているのである。
 ほろ酔い状態で「かさや」を出て、ホテルに戻った。途中で仮眠を取ったとはいえ、およそ400kmを運転して、やや疲れていた。旅はまだ始まったばかりである。ぼくは明日に備えて早めに眠ることにした。
  


- 妙高あたり-
雪景色
 
- 柏崎 -
かさや


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