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20020812
台と志戸平温泉(2002/8/12)

20020812
- 福島県いわき市 → 岩手県西根温泉-

 いわき市の白い朝が露天風呂に入っている僕を、優しくつつみこんでいた。 いわき健康センターの仮眠室で目覚めたのは、午前7時を少し過ぎたところだった。仮眠室にはまだ眠っている人がかなりいたが友人Sの姿は見えなかった。
 目覚めてまず露天風呂へ入った。朝から人気のない露天風呂にはいって、何を考えるでもなくぼんやりと曇った白い空を眺める。あたりは静かでお風呂のお湯が循環する音くらいしか聞こえない。やがてその音すらも僕の頭でかき消されて、ただ何もない時間が流れるようになる。贅沢な時間だと思う。贅沢は必ずしも金で買えるものではない。贅沢と思えるその瞬間は環境が織り成すいくつかの偶然と、それを感じることができる感覚が混ざり合い、存在する。ああ僕は最高の贅沢をしているのだと思う、その瞬間である。
 風呂から上がり友人Sの姿をさがす。ロビィあたりですぐに見つかった、友人Sは仮眠室ではなく、一脚ごと液晶テレビがついたチェアが置いてあるリラックスルームで快適な睡眠をとっていたようだった。
  


- 仙台のアーケード街 -
やや道に迷った


- 雨の降る仙台市街 -
人が結構多い

 さて本来我々は昨日仙台まで到達することを目指していたが、途中挫折し、現在福島県いわき市にいる。友人Sと旅の行程について協議する。
「やっぱ仙台は行っておかないとだめでしょう」と僕。
「仙台って何があるの?」
「青葉城って城がなかったっけ?昔、誰かの歌であったような」
「とりあえず仙台を目指そう」
 まず、いわき市から西北に向かい東北道郡山インタを目指す。午前8時を少し過ぎたところだった。郡山から東北自動車道に乗り仙台へ。と書いているが実はあまり記憶がない。いわき市から仙台までは高速道路は利用しなかったような気がする。記憶が時間とともに薄められ、どこか遠くへ行ってしまったような悲しい感覚だ。歳をとるに従いその感覚は2次曲線を描くように強くなっていく。いつかすべてを忘れてきっと人は無に還るのだろう。
 仙台到着はちょうど正午頃だ。仙台で昼食にしようと思い、何を食べようかしばらく思案する。何故か僕はラーメンチェーン店「天下一品」のどろどろしたこってりスープを思い出した。「天一」って仙台にもないかな?そう思いノートPCを取り出してインターネットで検索してみる。DoCoMoのP-inをスロットに差して通信する。もともと仕事で活用しようと思い、SHARPのザウルス用に買ったP-inだが、ザウルスはいつの間にか置物と化している。本当に忙しい人は電子手帳なんかに入力している時間はないのだ。電子手帳でスケジュール管理できる人は本当にすごいと思う。いや本当は結構ひまじゃないかとも思う。
 仙台は思ったより大都会だった。インターネットで仙台にも「天一」があることが判明し、電話番号からカーナビで場所を確かめてルート検索した。街中にあった。駐車場を探すのに結構苦労した。さすがに東北の首都と呼ばれるだけのことはある。
 とにかく適当な駐車場に車を止めて「天一」を探す。アーケード街の中のごちゃごちゃした場所に天下一品仙台店があった。いつも良く行く天一・東海店とはメニューも味も若干違った。が、とにかく腹が膨れて満足した。青葉城はどうでもよくなっていた。しばらく仙台の街を歩き、再び北を目指して、東北自動車道のインターに向かった。時折雨がぱらついて、この時期にしては気温が低い。25℃前後であろう。



 - ホテル志戸平 -
雨が強くなってきた

 さて、これからどうしよう。とにかく北を目指すことは決まっている。東北自動車道へ再び乗る。行けるところまで行く。仙台から東北自動車道に乗ったときはそう思っていた。しかし、高速道路というのは単調な運転が続きはっきり言って退屈である。距離を稼ぐことができるのは良いのだが目的地が決まらないと、とにかく退屈である。
 どこか温泉へ立ち寄ろう。そう言い出したのは僕の方だ。SAでまたノートPCでインターネット検索する。検索キーは「岩手 温泉 混浴」。花巻の志戸平温泉ホテルに混浴露天風呂があるという情報をGetした。東北自動車道を花巻南ICで降り、「千人風呂」という混浴露天風呂があるホテル志戸平に向かう。高速を降りおよそ30分で到着。雨が激しくなってきた。ホテル志戸平は近代的な観光ホテルという印象。山間の鄙びた旅館を想像していた僕はこの時点でややがっかり。
 とにかく入浴料を支払いホテルに入った。ホテルはかなり大きく豪華である。エレベータで浴場に向かう。友人Sは男性専用の内湯へ。僕は混浴露天風呂へ。友人S曰く「女性用の風呂があるのにわざわざ混浴に入る若い女性なんているわけないじゃん?」いやあ、それは行って見なきゃわからない。僕はかなりの距離を歩き混浴露天風呂を目指した。
 結果、露天風呂はよかった。渓流をながめながら湯に漬かることができ、最高だった。ただ女性はひとりも入っていなかった。友人Sの予測は正しかった。いや時間帯がよくなかったかもしれない。湯上りにアイスクリームなどを食べしばらくくつろぎ、また北へ向かうことにした。時刻はもう夕方。そろそろ今夜の宿をさがさなければならない。


- ゲンデルランド -
元気が出るか?

 岩手県盛岡からやや北に上ったあたりに 西根温泉ゲンデルランドという健康ランドがある。ゲンデルってのはおそらく元気が出るの略であろう。カーナビで検索した結果、本日の宿はそこに決まった。友人Sはスロットのセミプロである。その友人Sが借金を返済しながらスロットの旅打ちををしている名波さんが泊まった健康ランドの中でも、最も心地よい部類に入ると書いていた言う。それが決め手となった。
東北道西根ICを降りてすぐにゲンデルランドはあった。あたりはひっそりとしていて、駐車場もがらがらに空いている。僕は人の多いところは基本的に嫌いである。これだけ駐車場が空いているということは健康ランド内もがらがらなのだろう。
 チェックインを済まして、まずお風呂。予想通りがらがらに空いている。ここも他の健康ランドと同様、多種のお風呂があるのだが、特筆すべきは露天風呂の広さである。そして客が少ないため、その広い露天風呂を独占できるのである。最高だ。いままでいくつかの温泉や健康ランドで露天風呂に入ったがここまで広い露天風呂を独占できたのは初めてである。湯も温泉でそれほど温度も高くなく、長時間漬かっていることができる。最高だ。大満足だ。また来るぞ。僕は露天風呂に漬かりながらそう決意した。
 その後は昨日と同じパターンである。宴会場で生ビールを飲みながら、くだらない話をする。適度に酔っ払って、ゲームコーナーでスロットをした後、仮眠室で眠った。仮眠室も空いていて快適だった。いやあ、健康ランドは良い。  

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